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エレマテック Research Memo(4):商社に求められる機能をしっかりと発揮し、収益成長へとつなげてきた

発行済 2020-12-23 15:14
更新済 2020-12-23 15:41
© Reuters.  エレマテック Research Memo(4):商社に求められる機能をしっかりと発揮し、収益成長へとつなげてきた

© Reuters. エレマテック Research Memo(4):商社に求められる機能をしっかりと発揮し、収益成長へとつなげてきた

■会社概要4. 長期業績推移エレマテック (T:2715)の長期的な業績推移を振り返ると、浮沈の激しいエレクトロニクス業界に身を置きながら、経済サイクルや製品サイクルなどの波を乗り越えて安定成長を果たしてきたと言えるだろう。

2000年代初めは携帯電話関連で伸びたがその中身はFPC(プリント配線版)の部材や基板実装、光学フィルムなどが主要な商材だった。

2010年前後は地デジ移行などもあって液晶テレビ関連の部材が大きなビジネスとなった。

また、2010年以降はスマートフォンやタブレットが急成長商品として台頭し、同社はそこに各種フィルム類やガラス類などを販売してリーマンショックからの迅速な回復と連続最高益の更新を達成した。

ここ数年はスマートフォン市場が成熟化したことで業績の踊り場を迎えた形となっているが、ここにきて同社にとって次の成長市場は自動車関連と海外メーカー向けに移しつつある。

さらにその先には5Gと呼ばれる次世代(第5世代)の移動通信システムがある。

5Gに移行すると基地局から端末まですべてが一新され、また、“通信”の守備範囲が格段に広がり、あらゆるものがネットワーク化されることになる。

仕入・販売両側で多数の取引先と多様な商材を有する同社にとっては一段と商機が拡大すると期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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