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オプティム Research Memo(9):将来への投資を優先、配当予想は未定

発行済 2020-12-23 15:19
更新済 2020-12-23 15:41
© Reuters.  オプティム Research Memo(9):将来への投資を優先、配当予想は未定

© Reuters. オプティム Research Memo(9):将来への投資を優先、配当予想は未定

■ESGの取り組みオプティム (T:3694)では、ESG(環境・社会・ガバナンス)という言葉が注目される以前から、社会に良い影響を与えることを念頭に、本業を通じてESGに取り組んでいる。

以下にその事例を示す。

(1) Environment(環境)a) 農業×IT:ピンポイント農薬散布テクノロジー• AIによる画像解析を農作物に対して行い、不必要な農薬を散布せず減農薬栽培を実現b) 農業×IT:スマートアグリフードプロジェクト(スマート米)• ピンポイント農薬散布・施肥技術テクノロジーなどを始めとしたAI・IoT・Roboticsを活用することで、消費者が安心して食べることができる米や野菜を作る、未来志向の農業プロジェクト(2) Social(社会)a) 医療×IT:オンライン診療サービス• 地域ごとの医療格差、仕事や育児、身体的事情などでの来院機会損失の課題に対してスマホやタブレットで遠隔診療を行うことで継続的に受診でき、予防医療にもつながり、生活習慣病有病者や介護者を減らすことが可能。

また医師にとっては、往診における時間的・経済的負担を削減b) 同社サービスの無償提供• 東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年北海道胆振東部地震、平成30年7月豪雨、新型コロナウイルス感染症等の天災発生時、社会貢献観点から関連するサービスを無償提供(3) Governance(企業統治)a) 経営諮問委員会設置• 同社が取り組んでいる農業・建設・医療の各分野における第一人者を委員(エグゼクテイブアドバイザー)として招聘。

経験に裏打ちされた知見を基にした各産業分野への関与のみならず、企業価値の最大化を図るためのコーポレートガバナンス強化観点に対しても助言を受け、経営の透明性・健全性確保を図っている■株主還元策同社は成長のための投資を優先する方針であり、現在の配当予想は未定である。

日本では稀有な技術力・構想力を持つベンチャー企業だけに、投資には中長期の視点が必要だろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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