30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円96銭まで下落後、103円36銭まで上昇し、103円24銭で引けた。
米11月卸売在庫速報値や11月中古住宅販売成約指数は予想外に前月から減少したほか、11月前渡商品貿易赤字が過去最大に膨らんだため、景気回復が低迷するとの警戒感からドル売りが強まった。
その後、12月シカゴ購買部協会景気指数は予想外に改善したため、ドルを買い戻す動きが広がった。
ユーロ・ドルは1.2310ドルまで上昇後、1.2271ドルまで反落し、1.2296ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミスト、レーン氏は独紙とのインタビューで、「今後もユーロ相場動向を非常に注意深く監視していく」とユーロ高をけん制したことから、ユーロ買いが後退した。
ユーロ・円は126円47銭まで下落後、127円03銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.3573ドルから1.3625ドルまで上昇。
英国下院は、政府が欧州連合(EU)と合意した自由貿易協定(FTA)の暫定発効に向け関連法案を可決し、英・EU指導者の署名を受け離脱の混乱回避への安心感からポンド買いが優勢となった。
ドル・スイスは0.8842フランから0.8816フランまで下落した。