[ロンドン 6日 ロイター] - ロイター調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の昨年12月の原油生産量は、協調減産の除外国であるリビアの生産が一段と回復したことなどから日量2559万バレルと、前月から28万バレル増加した。増加は6カ月連続。
減産順守率は99%と、前月の102%から低下し、昨年8月以降で最低だった。
OPECにロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は、すでに今年1月の減産規模を日量50万バレル縮小することで合意しているため、1月も引き続き生産量が拡大する見通し。5日の会議では、サウジアラビアが2、3月に産油量を追加で100万バレル自主削減することを決めた。
コメルツバンクのアナリスト、カーステン・フリッシュ氏は「サウジの追加減産により、市場の供給過多は回避される見通し」と述べた。
リビアの生産量は日量15万バレル増の同125万バレルで、伸びは一部アナリストらの予想を上回った。
アラブ首長国連邦(UAE)の生産量は7万バレル増と、伸びは加盟国の中で最も高かったものの、減産順守率は100%を超えた。
最大の石油輸出国サウジアラビアとクウェートの産油量は変わらずだった。