[ロンドン 5日 ロイター] - 英調査会社クリプトコンペアが5日公表したデータによると、暗号資産(仮想通貨)取引所の売買高が2月に17%増の2兆7000億ドルとなった。主要な取引所の市場占有率が増えていることも明らかになった。
主要な取引所の売買高は35%超増え、2兆4000億ドルとなった。一方、小規模な取引所は36%減の3810億ドル。主要な取引所に取引が集中していることを示唆した。
売買高はビットコインが10%値下がりした2月23日に1599億ドルと過去最高を更新した。 米電気自動車(EV)メーカーのテスラや米クレジットカード大手マスターカードなどが暗号資産への支持を表明したことで、ビットコインは2月に5万8354ドルと過去最高値を付けた。時価総額は1兆ドルとなった。テスラは2月にビットコインを15億ドル購入した。大口の投資家によるビットコインへの関心が増していることも相場を押し上げる要因となった。
ビットコインはその後、ピークから約20%下落し、4万7000ドル近辺で取引されている。ビットコインは価格が乱高下することから商用利用が長らく進まない状態だ。 主要な取引所であるバイナンスは売買高が2月に前月比66%増の7610億ドルと、伸びが最も大きかった。続いてアジアの投資家に人気なHuobi(フォビ)、OKExがそれぞれ12%増の2140億と26%増の1880億ドルだった。