[ブリュッセル/ドバイ 19日 ロイター] - イラン政府当局者は19日、イラン核合意の再建に向けた米国との間接協議について、ある程度の進展が見られているとし、中間合意が得られる可能性があるとの見通しを示した。
イラン外務省報道官は記者会見で「最終的な合意が得られたわけではない」としながらも、「協議は正しい軌道に乗っており、幾分の進展が見られている」と指摘。別のイラン政府当局者は「5月の期限が近づく中、技術的に複雑な問題の解決に向けた時間を確保するために、中間合意の枠組みが討議されている」と述べた。
このほか、ロシアの国際原子力機関(IAEA)大使、ミハイル・ウリヤノフ氏は「実質的な解決にはまだ遠いが、協議は一般的な文言から目標に向けた特定の措置の合意に移っている」と語った。
これに先立ち、欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は、協議に進展が見られるという認識を示し「合意に向け、双方に真の善意がうかがえる。これは良いニュースだ」とした上で「双方は合意に強い関心を持っており、一般的な問題からより個別の問題へと焦点が移行している」と述ていた。
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