40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

日経平均が900円安、米BEIが10年ぶりの高水準 ハイテク株が軟調

発行済 2021-05-11 11:16
更新済 2021-05-11 14:18
© Reuters.  5月11日、東京株式市場で日経平均は大幅に下落し、前日から一時800円超値を下げた。都内で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 11日 ロイター] - 11日の東京株式市場で日本株は大幅安となっている。日経平均は一時、前日比900円を超える下げとなり、2万8500円台に沈んだ。ドル/円や円金利は落ち着いた動きだったものの、前日の米株市場でインフレ高進と金利上昇が警戒され、ハイテク株が売られた流れが継続した。

ハイテク株の下落要因は米国のインフレ懸念だ。5年物TIPSと通常国債の利回り差であるブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は10日、2.72%と2011年4月以来、約10年ぶりの水準に上昇した。

金利が上昇すると、相対的にハイテク株などグロース株の期待リターン率が低下する。「ワクチン普及による米経済の回復で年末にかけて金利が上昇するとのシナリオは、下振れした4月米雇用統計の後も崩れていない」(外資系証券)という。

米フィラデルフィア半導体指数 は10日、4%を超す大幅な下落。11日の東京株式市場でも、精密機器や電気機器などのハイテク株の下げが目立った。グロース株が多いマザーズ総合も3%を超える下落となっている。

ただ、10日の米10年債利回りは上昇したものの1.6%台にとどまり、3月30日に付けた1.776%には届いていない。「期待インフレ率の上昇は、需要側よりもサイバー攻撃による米パイプラインの停止といった供給側の要因だ。FRB(米連邦準備理事会)のスタンスにも変化は感じられない」と、野村証券のチーフ金利ストラテジスト、中島武信氏は話す。

しんきんアセットマネジメント投信の運用本部長、藤原直樹氏は連休明け以降、株価が上昇していたため利益確定の動きが強まったとみており、「ハイテクなどグロース株の売りが膨らんだが、バリュー系は下げが深まっていない。循環物色の中での調整とみることができる」と指摘。決算シーズンが進む中で、日経平均の株価収益率(PER)は下がり、割高感は解消されつつあろとして、決算が出そろえば、相場も仕切り直しになるとの見方を示している。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます