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NY市場サマリー(18日)米国株下落、ドル4日続落、利回り小動き

発行済 2021-05-19 07:03
更新済 2021-05-19 07:09

[18日 ロイター] -

<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが4日続落し、主要通貨バスケットに対し2月終盤以来の安値を付けた。インフレ高進を巡る懸念が弱まり、米連邦準備理事会(FRB)が予想よりも早期に利上げに踏み出すとの観測が後退した。

ウエスタン・ウニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「インフレが短期的に上昇するものの、その後数カ月で頭打ちとなり、鈍化するというFRBの見通しが市場に浸透している」と指摘。「FRBが他の中銀よりも政策正常化で遅れを取る可能性があるとの見方が広がっている」と述べた。

今週は19日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨のほか、FRB当局者の発言に注目が集まる。

マニンボ氏は「FRBが非常にハト派的なスタンスを維持する限り、ドルの地合いは引き続く軟調となる」とした。

ドル指数は0.48%安の89.747。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、米債利回りが小動きとなった。ただ米小売大手ウォルマートや米ホームセンター大手ホーム・デポの決算で堅調な消費需要が示され、物価の伸びは一時的という米連邦準備理事会(FRB)の見解に異議を唱える投資家の手掛かりとなった。

10年債利回りは0.9ベーシスポイント(bp)上昇の1.649%。

一方、物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレ率を示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.734%に上昇し10年超ぶりの高水準に接近。10年物が2.554%となった。

ソシエテ・ジェネラルの米国金利戦略部長、スバドラ・ラジャッパ氏は「インフレが一時的とのFRBの見解に市場は反発している」と指摘。「インフレ期待がBEIに織り込まれているのは明らかだ」とし、FRBによる大規模な資産買い入れプログラムの下では名目利回りでインフレ懸念を判断するのは難しいと述べた。

財務省が18日実施した340億ドルの1年物財務省短期証券(TB)入札は最高落札利回りが0.055%と先月時の0.065%から低下し過去最低を更新した。アクション・エコノミクスによると、FRBによる事実上のゼロ金利政策の効果を反映したという。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は下落して終了した。小売大手ウォルマートとホームセンター大手のホーム・デポが好決算を発表したものの、4月の住宅着工件数が予想を超える落ち込みとなったことで相殺される中、通信株に売りが出た。

AT&Tは続落して5.8%安。同社は前日、傘下のメディア資産を米ディスカバリーと統合する計画に伴い配当性向を引き下げる方針を示し、株価が下落していた。

TモバイルUSとベライゾン・コミュニケーションズもそれぞれ3.71%安と1.31%安となった。

S&P総合500種の主要11セクターのうち8セクターがマイナス圏で引け、エネルギーや工業が大幅な下落率となった。

主要株価3指数は、ウォルマートが通年の利益見通しを上方修正し、ホーム・デポの四半期既存店売上高が予想を上回ったことを好感して序盤は上昇した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドルの下落を受け、小幅ながら4営業日続伸した。

この日は欧州での経済活動正常化期待などがユーロ買い・ドル売りを促し、対ユーロでドルが下落。金はドル建て商品として買われやすかった。朝方発表された4月の米住宅着工件数は前月比9.5%減と市場予想を下回った。材木価格の上昇などが響いたと指摘され、インフレへの思惑から、6月物は一時1875.90ドルまで買われた。

その後は、米長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が重しとなり、値を消す展開。ただ、安値圏では押し目買いが入り、相場を支えた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イラン核合意をめぐる協議の進展を伝える報をきっかけに売りが優勢となり、3営業日ぶりに反落した。

新型コロナウイルスのワクチン接種が進む米欧主要国では、マスク着用義務の解除や営業規制の一段の緩和で、経済活動の正常化が進んでいる。これを手掛かりに買いが先行し、未明の時間帯には一時約2カ月ぶりに67ドル台で取引された。

しかし、朝方に流れは反転。ロシアのウリヤノフ在ウィーン国際機関常駐代表が、イランの核合意復帰をめぐる協議に大きな進展があったと語ったとの報道がきっかけとなった。制裁が解除されればイラン産原油が国際市場に流入し、需給が緩む可能性があるとの思惑から、相場は一時64ドル台前半に急落。ただその後、ウリヤノフ氏が最終合意にはまだ時間がかかるとツイートしたと伝わると、買い戻しが入り、下げ幅の一部を縮小した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 108.88/108.89

始値 109.00

高値 109.06

安値 108.85

ユーロ/ドル NY終値 1.2220/1.2224

始値 1.2207

高値 1.2233

安値 1.2201

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*09.00 2.3618%

前営業日終値 100*14.00 2.3550%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.50 1.6403%

前営業日終値 99*27.50 1.6400%

5年債(指標銘柄) 17時02分 99*21.25 0.8194%

前営業日終値 99*19.75 0.8290%

2年債(指標銘柄) 16時56分 99*30.38 0.1511%

前営業日終値 99*30.25 0.1530%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34060.66 -267.13 -0.78

前営業日終値 34327.79

ナスダック総合 13303.64 -75.41 -0.56

前営業日終値 13379.05

S&P総合500種 4127.83 -35.46 -0.85

前営業日終値 4163.29

COMEX金 6月限 1868.0 +0.4

前営業日終値 1867.6

COMEX銀 7月限 2833.3 +5.9

前営業日終値 2827.4

北海ブレント 7月限 68.71 ‐0.75

前営業日終値 69.46

米WTI先物 6月限 65.49 ‐0.78

前営業日終値 66.27

CRB商品指数 205.7771 ‐0.1651

前営業日終値 205.9422

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