[ニューヨーク 14日 ロイター] - デジタル資産運用会社コインシェアーズによると、6月11日までの1週間に暗号資産(仮想通貨)関連の投資商品やファンドは2週連続の資金流出となった。中でもイーサは機関投資家の資金引き揚げを受けて過去最大の流出額を記録した。
流出額は全体で2100万ドル。5月中旬以降では2億6700万ドルに上り、運用資産残高の0.6%に相当する。
今年最も上昇していたイーサからは過去最大の1270万ドルが流出。コインシェアーズによると、流入も見られることから投資家の間で意見が割れていることを示唆しているという。
14日の取引でイーサは直近で1%高の2536ドル。5月に付けた最高値からは40%下げている。
ビットコインの流出額は1000万ドルで、前週に記録した過去最大の1億4100万ドルから大幅に減少。米電気自動車大手テスラのマスク最高経営責任者(CEO)が決済手段として受け入れ再開の可能性を示したことから、この日は一時4万ドルを回復した。
デジタル通貨運用最大手のグレースケールは先週、運用資産を前週の303億ドルから330億4000万ドルに引き上げる一方、業界2位のコインシェアーズは約40億ドルから38億ドルに減らした。