[27日 ロイター] - 米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)のカルプ最高経営責任者(CEO)は27日、GEはインフレ圧力に直面しており、圧力は年内は増大し続けるとの認識を示した。
GEは第2・四半期のキャッシュフローが予想外にプラスに転じたことを受け、通年のキャッシュフロー見通しを上方修正した。
カルプCEOはインタビューで、GEはインフレ圧力に対し、値上げ、部品・原材料の調達改善、生産性の向上などで対応していると説明。ただ「GEはこうしたインフレ圧力に対する免疫は持っていない。インフレ圧力は下半期に増大する」と述べた。
GEは通年のフリーキャッシュフローは35億─50億ドルになると予想。従来見通しの25億─45億ドルから上方修正した。
第2・四半期のフリーキャッシュフローは3億8800万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト平均予想は2億8700万ドルの純流出だった。
昨年は21億ドルの純流出だった。
第2・四半期は全ての産業部門の利益率が改善。中でも航空部門が大きく改善した。
カルプCEOは、サービス部門の前期比での改善が通年業績見通しの押し上げにつながったと指摘。この勢いが継続すれば、フリーキャッシュフローを70億ドルとする目標を2023年より前に達成できる可能性があると述べた。
調整後の1株当たり利益は0.05ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均は0.03ドルだった。