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米決済大手スクエア、290億ドルで豪アフターペイを買収へ

発行済 2021-08-02 07:48
更新済 2021-08-02 11:36

[2日 ロイター] - 米決済サービス大手・スクエアは2日、「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」と呼ばれる後払い決済サービスを手掛ける豪アフターペイを全額株式交換により買収することで合意したと発表した。買収額は約290億ドル。これにより世界的なオンライン決済大手が誕生する。

昨年の新型コロナ禍で若者を中心に分割払いサービスを利用する人が増える中、2014年に設立されたアフターペイはこうした決済サービス分野を先導する企業。

BNPLなどの決済サービスは急速に拡大しており、米アップルも同様のサービスを計画していると報じられている。

スクエアのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は「スクエアとアフターペイは、目的を共有している。両社が合併すれば、キャッシュアプリとセラーのエコシステムをよりよく結びつけ、加盟店と消費者にさらに魅力的な製品とサービスを提供することができる」と述べた。

アフターペイは、スクエアとの合併により主要市場である米国で顧客基盤を拡大できる。同社の2021年度の米国売上高は、為替変動の影響を除いたベースで3倍近く増加し、111億豪ドル(81億5000万ドル)に達した。

両社の発表文によると、アフターペイの株主は保有株1株につきスクエアのクラスA株0.375株を受け取る。スクエア株の先週30日の終値に基づくと、アフターペイの1株当たりの買収価格は約126.21豪ドルとなる。

価格はアフターペイの直近の終値に30%強を上乗せした水準で、同社の株主は統合後の新会社の約18.5%を保有する見通し。

Ord Minnettのアナリスト、Phillip Chippindale氏は今回の買収について「これよりも優位な提案がなく、ほぼ確定だろう」と述べ、スクエアのセラーとキャッシュアプリ製品を含めスケールメリットが期待でき、両社ビジネス統合の戦略的根拠は理にかなっているとの見方を示した。

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