[北京 1日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は1日、米証券取引委員会(SEC)との連携強化を模索し、企業の海外上場を支援する方針を明らかにした。SECは先週、中国企業の情報開示義務を厳格化し、中国規制当局の動きに懸念を示していた。
証監会は声明でSECの発表に言及した上で、双方が「相互尊重の精神を守る」とともに、「中国関連株の規制について対話を強化」すべきとした。
また、企業の上場先選択を巡り、証監会は常にオープンに対応してきたとし「改革開放の推進という中国の基本的な国家政策は揺るぎなく、対外的な金融開放は継続する」と強調した。
SECは30日、中国企業が米株式市場で資金を調達する場合、「財務に著しい影響を及ぼし得る中国政府の将来の措置を巡る不確実性」について開示を求めるとした。
中国企業は、同国当局から米上場許可を得られなかった場合やそうした可能性がある場合、また許可を撤回される可能性がある際も開示が義務付けられる。