[4日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズが4日に発表した第2・四半期のデジタル購読者数は14万2000人増と、2018年第2・四半期以来、3年ぶりの弱い伸びとなった。2020年に米大統領選や政情不安、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が見出しを独占した後、ニュースが少なくなっている。
ニューヨーク・タイムズは近年、ニュースからポッドキャスト、クロスワードまで、豊富なコンテンツを提供することで、デジタル事業を拡大してきた。
メレディス・コピット・レビアン最高経営責任者(CEO)は声明で「われわれは引き続き、21年の購読の年間純増数が、19年と同等になると予想しているが、正確に予測することは依然として困難だ」と述べた。
第2・四半期末時点での購読者数は790万人で、そのうち710万人がデジタル版のみの購読だった。
第2・四半期の売上高は4億9850万ドル。リフィニティブIBESのまとめたアナリスト予想の4億8770万ドルを上回った。昨年のパンデミックによる不況を経て、企業が支出を増やしたことで、印刷とデジタルの両方で広告収入が回復したことによる。広告売上高は66.4%増の1億1280万ドルだった。
商品を除くと、ニューヨーク・タイムズの1株当たり利益は36セントとなり、予想の27セントを上回った。