[ミュンヘン 8日 ロイター] - 米半導体大手クアルコムのアモン最高経営責任者(CEO)は、欧州が自動車向けチップ生産の奨励策により最適なパートナーを呼び込めるなら、欧州での半導体受託製造(ファウンドリー)企業との協力に前向きな姿勢を示した。
アモン氏はミュンヘンの国際自動車ショーでロイターに対し、欧州のファウンドリーは半導体の大量生産を対象にしているが、クアルコムが関心がある最先端製品への投資について歓迎すべき議論が進んでいると述べた。インタビューで「フランス政府や欧州政府により、とても建設的な対話が行われている。欧州へのファウンドリー誘致に関心があると思う」と語った。
欧州連合(EU)は欧州メーカーに打撃となり、アジア依存も明らかにした半導体不足に対処するため、今後十年間で半導体製造の世界シェアを倍にしようと数十億ドル規模の投資を推進している。
アモン氏はクアルコムの製品は大半が最先端技術を使っており、製造拠点の多くは台湾や韓国、米国にあると話した。EUの計画への支持も示した。
携帯電話の主要半導体で世界トップのクアルコムは、自動車向け半導体分野にも力を入れてきた。6月に就任したアモン氏は今週中にドイツ自動車大手の全てのCEOと協議することになるとし、世界の自動車大手26社のうち23社と連携していると述べた。