[バンコク 22日 ロイター] - タイ政府高官は22日、バンコクなど一部主要都市での外国人観光客の受け入れを11月に延期する方針を示した。
新型コロナウイルスのワクチン接種率が目標に届いていないことが理由。
政府は、観光産業の回復を促すため、バンコク、ホアヒン、パタヤ、チェンマイなどの主要都市でワクチン接種済みの観光客の受け入れを隔離期間なしで10月から認める方針を今月示していた。
ただ、政府観光庁(TAT)のユッタサック・スパソーン総裁はロイターに対し「対象となる都市のワクチン接種率が70%に達していないため、11月まで延期せざるを得ない」と述べた。
タイは、英アストラゼネカのワクチンの生産拠点となっているが、ワクチン接種は進んでいない。
政府データによると、ワクチンを2回接種したバンコクの住民は全体の44%。全国のワクチン接種率は22%にとどまっている。
現在、外国人観光客の受け入れが行われているのは、サムイ島とプーケット島のみ。