[ソウル 1日 ロイター] - IHSマークイットが1日発表した9月の韓国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.4で、前月の51.2から上昇した。生産と新規受注の拡大に支えられたが、サプライチェーンの混乱が続き、製造業では楽観的な見方が薄れている。
PMIは景況改善・悪化の分岐点となる50は12カ月連続で上回った。
IHSマークイットのエコノミスト、ウサマ・バッティ氏は「製造業では生産が再び増加し、新規受注は一段と増えた」とした上で、海外顧客からの需要が増加し、新規輸出販売の伸びが加速していると述べた。
生産指数は8月に1年ぶりに50を割り込んだが、9月は51.2に上昇した。
新規受注と輸出受注は、新製品に対する需要増のほか、中国、日本、台湾、中東からの需要拡大により、さらに伸びた。ともに12カ月連続の拡大となった。
雇用指数は引き続き拡大したが、自主退職が増え上昇は一部相殺された。
バッティ氏は「原材料調達と仕入れの遅延が続いていることで、材料不足と投入コスト増加が深刻化している。これは昨年4月に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が発生して以降で供給業者の納期が最も長くなっていることから示されている」と述べた。