[リマ 6日 ロイター] - ペルーのカスティジョ大統領は6日、退任したベリド首相の後任に左派の元国会議長であるミルタ・バスケス氏を指名した。
首相在任期間がわずか2カ月となったベリド前首相は就任前はほぼ無名だったが、急進的な政治スタイルで野党が優勢の議会と対立していた。退任発表後には反撃するとツイート。今後カスティジョ大統領に挑む可能性を示唆した。
カスティジョ大統領と同様、ベリド氏もマルクス・レーニン主義を掲げる政党「自由ペルー」の所属だが、より実利的な大統領と比べとりわけ極左と見なされていた。
バスケス新首相は2020─21年に国会議長を務めた。弁護士で、ニューモント・マイニングのヤナコチャ金鉱山を相手取った有名な訴訟では農民のマキシマ・アクニャ氏の代理人を務めた。自由ペルーではなく、環境問題を重視する左派「拡大戦線」に所属している。
首相交代で左派内閣は全般的に穏健化。カスティジョ大統領は中道左派のフランケ経済相を留任させたほか、新たなエネルギー鉱山相にエドアルド・ゴンザレス・トロ氏を指名した。