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EMシステムズ Research Memo(8):「ORCA」との連動、「スマート薬歴GooCo」との連動に期待

発行済 2021-10-08 15:28
更新済 2021-10-08 15:31
© Reuters.
■中長期の成長戦略・トピックス

1. 医科システム事業のトピック:日医標準レセプトソフトORCAと連動した「MAPs for CLINIC with ORCA」リリース
2021年9月、EMシステムズ (T:4820)は、日本医師会ORCA 管理機構(株)が提供する日医標準レセプトソフトORCA及びORCA クラウドと連動するクラウド型電子カルテ「MAPs for CLINIC with ORCA」を発売した。
ORCAは、クリニックのレセコン市場では定番であり、全国で約17,000件を超える施設が利用している。
クリニックにとっては、利用中のORCA による窓口業務の運用をそのまま維持しつつ、後付け方式でクラウド型電子カルテの導入が可能となる。
特長は以下の3点である。


1) Windows アプリケーション版で構築し、オンプレミス型と遜色がない操作性や拡張性
2) 診療科別に特化した機能やコンテンツを多く搭載し、診療業務の効率化を支援
3) データセンター障害や院内の通信機器/ネットワーク不調時のリカバリー機能を標準搭載

日医標準レセプトソフトORCAの販売代理店は全国に数多くあり、同社にとってはそれらの代理店網を活用できるメリットがある。
また、定番のレセコンとの連携ができることにより、「MAPs for CLINIC」の信頼・認知が向上することが期待される。


2. 調剤システム事業のトピック:(株)グッドサイクルシステムと業務提携し、薬歴連動を強化
同社は、2021年4月、(株)グッドサイクルシステムと業務提携し、レセコン・電子薬歴密連携システム「 ReceptyNEXT TYPE GooCo(略称:ReceptyNEXT TYPE G)」を発売した。
同社のレセコン・電子薬歴一体型システム 「ReceptyNEXT」等は、保険薬局市場において 16,000 店舗超に導入され、当該商品分野のトップシェアに位置する。
(株)グッドサイクルシステムの主力製品は、電子薬歴 「スマート薬歴 GooCo」。
薬歴業務の省力化から薬剤師業務の高度化までの対応を支援し、特にじっくり薬歴を活用したサービスを志向する薬局・薬剤師に定評がある。
両社は相互の強みを融合させ、新製品開発、マーケティング、オンラインセミナーなどを共同で行う。
新製品は、EMシステムズが(株)グッドサイクルシステムから「GooCo」と服薬期間中にフォローアップ対応ツール「Followcare」の提供を受け、ReceptyNEXT TYPE 1と組み合わせ、新しいレセコン・電子薬歴密連携システムとして提供する。
その特長は以下の5点である。


1) レセコン・電子薬歴の密連携システムとしてユーザビリティの向上を実現
2) 薬歴業務の省力化だけでなく、対人業務や高度な薬剤師業務をサポート
3) 医療機関/薬局を結ぶシンプルなコミュニケーションツール「Followcare」を標準装備
4) 「モノから人へ」そして、「薬局内から薬局外」の薬局業務を支援
5) 薬剤師一人ごとのマイタブレットの普及を通じ、iPadを薬局の ITインフラとして活用

2015年に厚生労働省から「患者のための薬局ビジョン」が策定されて以来、薬局業務は、対物業務から対人業務へのシフトが強く求められています。
薬局は「地域連携薬局」としての機能強化、薬剤師は「かかりつけ薬剤師」「在宅業務」「患者フォローアップ」等で高度化し、薬局内での業務から薬局外での業務へと拡大していくなかで、その業務をサポートする電子薬歴も多様化が求められている。
新たなニーズを充足する新製品を発売することで、さらなるシェア拡大が期待できる取り組みと言えるだろう。


3. SDGs推進委員会を設立し推進を加速
同社は、2021年1月、SDGs(持続可能な開発目標)の達成をグループの重要な経営課題と捉えており、今後グループ全体でさらに推進するため、「SDGs推進委員会」を設置した。
「SDGs推進委員会」は、代表取締役社長の直下の組織とし、推進委員長を経営会議出席者、推進委員は各職務の従業員により構成する。
2021年2月には、同社Webサイト上でサステナビリティに対する方針や取り組みの現状を公開した。
同社作成の「SDGs/ESG対照表」によると、8つの重要課題に関連する23のSDGs取り組みテーマを実施しており、17のSDGs目標のうち15をカバーしていることが確認できる。
同社の特長は、本業の推進自体が「ヘルスケア×技術革新やDX」という領域にあり、正にSDGsに合致するところである。
今後は、この組織をコントロールタワーとして、重点を明確にした計画づくりや進捗管理などを行っていく予定である。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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