[15日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)の専門家諮問委員会は15日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)の是非を審議し、追加接種を全会一致で推奨した。
J&J製ワクチンは1回の接種で十分な免疫が得られるとされていたが、FDAの「ワクチンならびに関連の生物学的製剤に関する諮問委員会(VRBPAC)」は、同ワクチンを2回の接種が必要なワクチンと考える必要があるか討議。
メッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づくファイザー・ビオンテック製とモデルナ製のワクチンと比べると、体内で生成される中和抗体の水準が低いとして、J&J製ワクチンの接種を受けた全ての18歳以上に対し、接種から少なくとも2カ月後に2回目の接種を受けることを推奨した。
FDAは諮問委の判断に従うことは義務付けられていないが、多くの場合は諮問委の判断通りの決定を行う。FDAが追加接種を承認すれば、米疾病対策センター(CDC)が具体的な推奨を策定。CDCの諮問委員会は来週、追加接種に関する会合を開く。
FDAの諮問委員会は14日、モデルナ製ワクチンについて、65歳以上や重症化リスクの高い人などへの追加接種を推奨した。