[20日 ロイター] - 米IBMが20日に発表した第3・四半期(9月30日まで)決算は、売上高が市場予想を下回った。マネージド・インフラストラクチャー・サービス事業での受注が来月の事業分離を控え減少した。
株価は引け後の取引で4%安。
カバノー最高財務責任者(CFO)は「マネージド・インフラストラクチャー事業の分離日を公表したことで、顧客が9月末に全ての新規プロジェクト活動を停止し、その影響を受けた」と述べた。
グローバル・テクノロジー・サービス部門の売上高は4.8%減の61億5000万ドル。またシステム事業の売上高は、製品サイクルの終了が近づくにつれて需要が減少し、12%減少した。
リフィニティブのデータによると、クラウド・コグニティブ・ソフトウエア部門では、売上高が2.5%増の56億9000万ドルだったが、アナリスト予想の57億7000万ドルには届かなかった。
ウェドブッシュのアナリスト、モシェ・カトリ氏は、売上高の予想未達よりも高成長とされる分野の弱さの方が問題だと述べた。
総売上高は微増の176億2000万ドルと、市場予想の177億7000万ドルを下回った。
ただ、新型コロナウイルス禍で業務のデジタル化を進める企業からのコンサルティング需要が堅調だったため、キンドリルの分社化を調整した後の収益は2.5%増加。調整後の1株利益は2.52ドルで、予想の2.50ドルを上回った。