[ジュネーブ/ストックホルム 21日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)幹部は21日、スウェーデンとデンマークがまれな副反応発症の恐れから、若年層への米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン接種を停止したことを巡り、WHOの諮問委員会が精査していると明らかにした。
スウェーデンは今月初め、モデルナ製ワクチンを接種した若年層の間で心筋炎や心膜炎などのまれな副反応の症例が増加している可能性を示すデータを踏まえ、1991年以降に生まれた人に対する同ワクチンの接種を停止した。21日には、当初12月1日としていた停止期間を延長すると発表した。
WHO幹部はまた、ロシア製新型コロナワクチン「スプートニクV」の緊急使用の承認を巡る作業が遅れているものの、今後数週間で一段の臨床データが精査される見通しとした。