[ワシントン 22日 ロイター] - 米国政府は22日、プロバスケットボール協会(NBA)セルティックスの選手が中国のチベット問題をインターネット上で批判したことに対する中国側の対応に懸念を示した。
セルティックスの控えセンター、エネス・カンターはツイッターに投稿した動画で、中国のチベットに対する扱いを批判し、習近平国家主席を「残忍な独裁者」と表現した。中国のソーシャルメディアではカンターを非難する声が高まり、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)のスポーツプラットホームからセルティックスのハイライト動画が削除された。騰訊控股のプラットホームではセルティックス戦の文字によるタイムラインのみが表示された。
これについて、米国務省の報道官はEメールで「ある選手のチベットに関する発言を理由に、中国がNBAに対して行った措置に深い懸念を抱いている。米国は表現の自由を重視しており、その権利を行使する人を支持している」と述べた。
中国外務省の報道官は、同選手の発言について「注目を集めようとしている。反論するに値しない」とコメントしている。