[ドバイ 25日 ロイター] - サウジアラビアは、世界最大の資産運用会社ブラックロックの助言を受け、国家インフラ基金(NIF)を立ち上げた。今後10年に2000億リアル(530億ドル)に上るインフラ事業を支援する。国営通信SPAが25日、伝えた。
この基金は、国家開発基金(NDF)の開発基金の一つで、水道、輸送、エネルギー、健康などの分野に投資し、同国の脱石油依存計画の一助とする。NDFのグロフ理事は、基金設立にあたり、「特殊金融機関・基金の管理・ガバナンス面で国際的に最善の慣行を実施する」目的でブラックロックと助言契約をしたと説明したという。
ブラックロックは2019年にサウジに拠点を構えた。
NIFのプロジェクトディレクターによると、NIFは債券、株などの仕組み金融商品を活用し、国内外投資家向けのインフラ投資機会のリスクを低減する。NIFがインフラ投資機会の拡大とインフラ資本市場の深化において重要な役割を果たすことになるという。