[25日 ロイター] - 米バイデン政権が新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)の対象を全ての成人に拡大したことを受け、追加接種のペースが急伸している。ただそれでもクリスマスと年末年始を控え感染拡大の懸念は払拭されておらず、当局はより多くの人に追加接種を受けるよう呼び掛けている。
米国では当初65歳以上の高齢者のほか、重症化リスクがある人やウイルスにさらされる機会が多い人のみを対象に追加接種が承認されていたが、先週、全ての成人に対象が拡大された。
米疾病対策センター(CDC)によると、先週追加接種を受けたのは600万人超と、前週から約15%増加。1週間の接種数としては追加接種が始まって以来最大となった。
CDCの統計によると、23日時点で約3750万人が追加接種を済ませた。バンダービルト大学医学部の感染症専門家、ウィリアム・シャフナー博士は「幸先の良いスタートを切った」とし、一段の進展を望むとしている。