[1日 ロイター] - スマートフォン向け半導体世界最大手の米クアルコムは1日、5G接続を提供する携帯ゲーム機用に設計された新たな半導体「G3x Gen 1」を公表した。外出先でストリーミングゲームをより柔軟に楽しむことを可能にする新しいモバイルプラットフォームとなる可能性がある。
クアルコムは、ゲームメーカー向けの初期テストデバイスを作成するため、ゲームハードウエア企業レイザーと提携したことを明らかにした。
スマホはビデオゲームの重要なプラットフォームとなっており、ビデオゲームはモバイルアプリストアで最大の収入源の一つとなっている。
今回公表された半導体により、スマホと同様のタッチスクリーンを搭載する携帯端末でもゲーム機のコントローラーのような操作性が実現できるほか、グラフィックを多用するゲームを楽しんでもバッテリー持続時間が大幅に長くなるという。
現在の市場で最も人気のある同様のゲーム端末は任天堂のスイッチだが、スイッチにはセルラーデータ接続機能がなく、代わりにWiFi接続を利用している。
クアルコム搭載のデバイスは5G接続機能を持ち、WiFiが利用できない場合も、マイクロソフトなどのクラウドゲームプロバイダーからゲームを直接ストリーミングすることが可能となる。
クアルコムは消費者向けの端末が登場する時期の見通しには触れなかった。