[ブリュッセル 2日 ロイター] - 欧州司法裁判所の法務官は2日、消費者団体がプライバシー侵害で米フェイスブックを提訴することができるとの判断を示した。
ドイツのオンラインゲームを巡る訴訟で見解を示したもので、欧州連合(EU)加盟国で同様の訴訟が起こされる可能性がある。
法務官は「加盟国は、消費者保護団体が個人情報保護の侵害を巡って代表訴訟を起こすことを容認できる」と表明。EU一般データ保護規則(GDPR)に直接由来する権利の侵害が対象になるとの見解を示した。
メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の広報担当は「法務官の見解を分析する。GDPRの範囲とプロセスに関する法的な明確性が重要であり、欧州司法裁判所が今回の訴訟で提起された問題を考慮していることを嬉しく思う」と述べた。
GDPRは、個人情報の収集を要請する際に、状況をよく説明して相手の同意を明確に得ることを義務付けている。
法務官は、消費者の集団としての利益を守る消費者団体は、高いレベルの個人情報保護を目指すGDPRの目標に特に合致していると述べた。
フェイスブックは、オンラインゲームの運営会社がゲーム利用者の個人情報を不正に収集することを認めたとして、ドイツ連邦消費者センター連盟から提訴されている。