[ジュネーブ 8日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」への対応として、各国政府は対策を見直し、ワクチン接種プログラムを加速する必要があると述べた。ただ、現在のワクチンがオミクロン株に対する予防効果をどの程度有するか判断するのは時期尚早だとした。
同局長はオミクロン株感染の世界的な拡大はパンデミック(世界的な大流行)に大きな影響を与える可能性を示唆しているとし、オミクロン感染者数がさらに拡大する前に、今すぐ封じ込めに動くべきだと指摘。「全ての国に対し、監視や検査などの強化を要請する」と述べた。
またWHOは、数日以内に追加接種(ブースター接種)に関する方針の見直しを発表する。発展途上国の多くではワクチン接種率が著しく低いため、ブースター接種ではなく一次接種を優先することが求められている。