40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

朝日ラバーとGSIクレオスが「CNT充填シリコーンゴム複合材料」を共同開発、今春から納入開始

発行済 2022-01-21 19:44
更新済 2022-01-21 20:05
© Reuters.  朝日ラバーとGSIクレオスが「CNT充填シリコーンゴム複合材料」を共同開発、今春から納入開始

■高い導電性と最適硬度の両立に成功、さらに用途開発

 朝日ラバー<5162>(JQS)とGSIクレオス<8101>(東1)が共同で開発したカップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)を分散したシリコーンゴム(導電シリコーンゴム)が、このたび、自動車向け部材として採用され、屋内外の過酷な環境でも適用可能な新導電素材として、今春から同関連業界向けに納入が開始されることになった。1月21日正午前、両社が連名で発表した。

■さらに航空機等向けセンサーやウェアラブルデバイス向けなどにも展開

 朝日ラバーでは、「本製品は自動車向けの採用が決まっており、さらに航空機等向けセンサーやケーブル、ウェアラブルデバイス向けなどへの用途展開を進める」としている。21日の株価は発表直後から急伸し、一時ストップ高の670円(100円高、17.5%高)まで上げ、出来高も急増した。

■シリコーンゴム部品の超⻑寿命化をもたらし、地球環境への負荷を軽減

 発表によると、従来の導電フィラー(充填剤)では、シリコーンゴムとフィラー界面の影響で、十分な導電性が得られないだけでなく、過剰な硬化、固化してしまうなど致命的な課題があった。これに対し、今回の開発品では、CSCNTを導電フィラーとして用いているが、このCSCNTは高い結晶性を有した優れたカーボンフィラーで、この高結晶性フィラーの充填により、シリコーンゴムの電気特性の向上だけでなく、硬度、柔軟性の最適調整を含む機械的特性、耐熱性、耐久性の向上、低比重(軽量)などが期待できることとなった。高い導電性と最適硬度の両立を達成することに成功した。

 これらの優れた特性は、シリコーンゴム部品の超⻑寿命化をもたらし、地球環境への負荷を軽減すると共に、柔軟性の最適化により高機能を保持したまま人体へ適用する場合の接触感の改善も可能となる。

■1月下旬に開催される国際ナノテクノロジー総合展・技術会議

 このCSCNT導電シリコーンゴムは、⻑期間にわたる実証試験の結果、このたび、屋内外の過酷な環境でも適用可能な自動車向け部材として採用され、今春から同関連業界向けに納入が開始されることとなった。

 本来、シリコーンゴムは環境対応性能が高く、高結晶で強靭なカーボンナノチューブ(CNT)との親和性は良いとされていたが、CNTの難分散性により製品化が実現されていなかった。今回の開発成功により、氷点下から高温、多湿、乾燥など、様々な過酷環境にさらされる自動車部材への適用が可能となり、これは画期的な成果と言える。

 こうした成果を受け、GSIクレオスでは、1月下旬に開催される、「nano tech 2022 第21回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」(東京ビックサイト、1月26~28日)に出展し、本導電シリコーンゴムのサンプルを展示する予定だ。

 朝日ラバーとGSIクレオスは、今後も本導電シリコーンゴムのマーケティングを共同で実施し、サステナブルな社会の実現に貢献する導電ゴムとして、自動車や航空機等向けセンサーやケーブル、IoT社会に適用が期待されるウェアラブルデバイスの電極パッドなどへの用途展開を進める。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます