[ワシントン 25日 ロイター] - バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は25日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株に特化したワクチンについて、最終的に必要とならない可能性もあるものの、用意を整えることは「賢明」という認識を示した。
米ファイザーと独ビオンテックはオミクロン株に特化したワクチンの臨床試験を開始したと発表。試験には1400人以上が参加する計画。
ファウチ氏はMSNBCに対し「少なくともオミクロン株に対応するワクチンの用意を整えるという考えは理にかなっている」とし、「必要とならないかもしれないが、根強い変異株となる可能性に備えることは賢明」と語った。
米国の一部では感染者数の増加がピークに達している兆候が見られるものの、依然として大半の地域がオミクロン株流行に苦闘している。ファウチ氏は、いずれ地域における集団免疫が達成されることを期待しているとしつつも、新型コロナウイルスが撲滅される公算は小さいという考えを示した。