[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ平均とS&P総合500種が下落して終了した。株価は一時上昇していたが、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が始まると売りが優勢となった。
FRBは、25─26日に開いたFOMCで3月にフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き上げる可能性が高いことを示唆した。
FOMC声明は「2%をはるかに上回るインフレ率や堅調な労働市場を踏まえ、FRBはFF金利の誘導目標レンジを引き上げることが間もなく適切になると予想している」とした。
株価は、パウエル議長が記者会見が始まると売りが優勢になった。議長は、インフレ率がFRBの長期目標を依然上回っており、サプライチェーン(供給網)の制約はこれまで想定していたよりも深刻で長期にわたるとの見方を示した。
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ最高投資責任者は議長の会見について、この先会合のたびに利上げを検討するのかと記者から問われたパウエル氏が、検討しないとは答えなかったと指摘。必要なら想定されているよりも利上げペースを加速させることに柔軟であることを示している、と解説した。
米国では企業の第4・四半期決算発表が本格化しており、これまでにS&P総合500種採用企業のうち約20%の企業が業績を発表。リフィニティブのデータによると、このうち81%が市場予想を上回った。
個別銘柄では、前日に発表した決算が好感されたマイクロソフトは2.8%上昇した。
一方、ボーイングは4.8%安。2021年第4・四半期決算は、コア営業損益が45億4000万ドルの赤字となった。中型旅客機「787ドリームライナー」の納入遅延などに絡み45億ドルの費用を計上した。
電気自動車(EV)大手テスラは時間外取引で約5%下落。この日の決算発表でサプライチェーンの問題が今年いっぱい続くとの見通しを示した。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.12対1の比率で上回った。ナスダックでも1.98対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は145億株。直近20営業日の平均は115億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34168.09 -129.64 -0.38 34520.82 34815.6 33876.4
7 8
前営業日終値 34297.73
ナスダック総合 13542.12 +2.82 +0.02 13871.77 14002.6 13392.1
5 9
前営業日終値 13539.30
S&P総合500種 4349.93 -6.52 -0.15 4408.43 4453.23 4304.80
前営業日終値 4356.45
ダウ輸送株20種 15028.61 -152.78 -1.01
ダウ公共株15種 922.87 -3.67 -0.40
フィラデルフィア半導体 3407.00 +56.15 +1.68
VIX指数 31.96 +0.80 +2.57
S&P一般消費財 1401.35 -4.55 -0.32
S&P素材 518.23 -5.33 -1.02
S&P工業 845.14 -7.03 -0.82
S&P主要消費財 775.02 -5.24 -0.67
S&P金融 641.59 +1.70 +0.27
S&P不動産 288.81 -4.88 -1.66
S&Pエネルギー 497.56 -0.86 -0.17
S&Pヘルスケア 1487.29 -6.64 -0.44
S&P通信サービス 236.93 -1.88 -0.79
S&P情報技術 2672.96 +19.14 +0.72
S&P公益事業 338.60 -2.42 -0.71
NYSE出来高 12.59億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26945 - 65 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26920 - 90 大阪比