執筆：Dhirendra Tripathi
Investing.com -- 木曜日の株式市場は、インフレと消費者センチメントの最新データを前に、終日もみ合い状態が続いた。
今週は、主要なインデックスの発表により市場は連日大きく変動することになった。投資家は金利先高感にも慣れはじめ、これまで上昇を続けてきたハイテク株が売りに向かっている。
しかし木曜日の夕方には、時価総額で最大の企業であるApple (NASDAQ:AAPL)の決算発表が控えている。iPhoneの売れ行き、サプライ・チェーンの問題、オミクロン株による店舗閉鎖問題、そして今年の新製品発売の見通しについて、投資家は注目している。
水曜日、FRBは3月に最初の利上げを行うことを示唆し、インフレが以前考えられていたよりも持続していることを警告した。金曜日には、個人消費、所得、そしてFRBが注目するインフレ指標であるPCE（個人消費支出）に関する経済指標が発表される。エコノミストたちは、オミクロン株の波が12月の行動にどの程度影響を及ぼしたかを見極めようとしている。
先週、S&P500はFRBがどの程度、金融政策に対して積極的なのかが不透明だったことを受けて3ヶ月ぶりの安値を付けた。
1. Chevronの決算発表
Investing.comが追跡している投資家によると、Chevron Corp (NYSE:CVX)の第4四半期の売上高は446億8000万ドル、1株当たり利益は3.10ドルとみられている。これは、原油価格が1バレル90ドル近くまで急騰していることが要因だ。
2. Caterpillarの決算発表
Caterpillar Inc (NYSE:CAT)は、第4四半期の売上高は131億7000万ドル、1株当たり利益2.27ドルと予想されている。アナリストは、建設機械や農業機械に対する同社の支出の見通しに注目している。
3. 経済指標
米国の個人所得は、11月の前月比0.4%に対し、12月は0.5%と速いペースで増加したようである。個人消費は、11月の前月比0.6%増となったが12月は同0.6%減となっているとみられている。