東京株式市場・前場＝続伸、企業業績への安心感で買い優勢

［東京　２９日　ロイター］ -
日経平均 .N225

前場終値 15589.51 +60.11
寄り付き 15564.79
安値／高値 15556.02─15629.92

東証出来高(万株) 88181
東証売買代金(億円) 7608.66

前場の東京株式市場で日経平均は続伸。取引時間中としては１月２３日以来、約半年
ぶりに一時１万５６００円台を回復した。米株市場や為替など外部環境の落ち着きに加え
、国内企業の４―６月期決算が総じて良好なことで買い安心感が広がった。先物主導で上
げ幅は一時１００円を超えたものの、１万５６００円台では主力株を中心に利益確定売り
も出て上値を抑えた。
消費増税の影響に対する投資家の警戒感は和らいでいるが、今週は２９―３０日に米
連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が行われるほか、３０日に４―６月期米ＧＤＰ速報値、
８月１日に７月米雇用統計、７月ＩＳＭ製造業景気指数など米重要指標発表が予定され、
積極的には買い上がりにくいとみられている。
市場では「期初の会社側予想が過度に保守的だったことが足元の４―６月期決算を通
じて判明しつつあり、株価も修正局面に入っている。トレードレンジは切り上がったが、
日経平均１万６０００円に向けては米金利上昇に伴う円安など外部要因の後押しが必要に
なる」（中銀証券本店営業部次長の中島肇氏）との声が出ていた。

個別銘柄では、キーエンス 6861.T 、北越工業 6364.T が年初来高値を更新。２８日
に発表した２０１４年４─６月期の増益決算を好感した。日産自動車 7201.T も好業績評
価で年初来高値を更新したが、買い一巡後は利益確定売りで伸び悩んだ。

東証１部の騰落数は、値上がり８１９銘柄に対し、値下がりが７７２銘柄、変わらず
が２１６銘柄だった。
　

(河口浩一)
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