執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – ロシアが外交的解決に前向きであるとの期待が高まる中、ロシアによるウクライナへの攻撃が迫っているとの報道を受け、月曜日にS&P500種指数は乱高下した。
S&P 500は0.42%、{{169|ダウ工業株30種平均}は0.49%(171ポイント)それぞれ下落し、{{14958|ナスダック}は横ばいでこの日の取引を終了した。
ウクライナのゼレンスキー大統領が、水曜日がロシアからの攻撃の日になるとウクライナは「知らされた」とFacebookに投稿したことにより、ロシアのウクライナ侵攻が迫っているとの懸念が日中高まった。
ロシアとウクライナの緊張が高まる中、ゼレンスキー大統領の発言は皮肉であったと後に言われているが、報道によると、冷笑的な感情は英訳される際に失われたのだという。
CBSはロシアが攻撃を開始するために軍隊を前進させたと報じた。
緊張の高まりを受け、米国国務省は、「ロシア軍の増強が劇的に加速している」中、大使館員をキエフからリヴィウに移動させたと、Antony Blinken国務長官が月曜日に発表した。
ロシアがウクライナ国境での緊張を緩和するための解決策をみつけるための協議を進めることに前向きであることを示した後にこの報告が発表された。
ロシアのプーチン大統領は先に、ラブロフ外相が米国政府から提出された提案を「建設的」だと評した後、ロシアが米国およびその同盟国と話し合いを続けることを支持すると表明していた。
NATOがウクライナの加盟を認めないというロシアの包括的な要求を米国は拒否したが、欧州におけるミサイル配備の制限や軍事訓練の制限について協議することを申し出た。
供給途絶の可能性があることから、ウクライナ国境の緊張のバロメーターとなっている原油価格は大きく上昇した。しかし一方で、エネルギー株の2%以上の下落を防ぐことはできなかった。
APA (NASDAQ:APA)、Marathon Oil (NYSE:MRO)、Occidental Petroleum (NYSE:OXY)などが下落を主導した。
この日のハイテクは、半導体銘柄の上昇に支えられ、相対的にアウトパフォームとなった。
Micron Technology (NASDAQ:MU)とAdvanced Micro Devices (NASDAQ:AMD)は、それぞれ2%と3%を超える上昇となった。特に後者はXilinx (NASDAQ:XLNX)の500億ドル買収完了を発表したことが好感された。
Splunk (NASDAQ:SPLK)は、Cisco Systems (NASDAQ:CSCO)から200億ドルの買収提案を受けていると報じられ9%以上急騰した。
Soros Fund Managementが第4四半期にEVメーカーのRivian社の約2000万株を購入したと報じられ、電気自動車株のセンチメントが高まった。
Rivian Automotive (NASDAQ:RIVN)は6%Tesla (NASDAQ:TSLA) は約2%、Nikola (NASDAQ:NKLA)は3%、それぞれ上昇した。
またヘルスケア銘柄は、コロナウイルスの感染者数の減少がワクチン需要を減らすとの懸念から投資家が売却に向かっていることで、特にワクチン製造業者の値動きが重しとなり、相場の足を引っ張った。ヘルスケア・ファンドへの資金流入は、2020年初頭の月間50億ドルのピークから、月間約8億ドルに減速しているとブルームバーグは報じている。
Novavax (NASDAQ:NVAX)、Moderna (NASDAQ:MRNA)、Pfizer (NYSE:PFE)は下落した。
その他のニュースとしては、Peloton Interactive (NASDAQ:PTON)がフィナンシャル・タイムズのインタビューで同社CEOのBarry McCarthy氏が同社売却の見通しに対して慎重なスタンスをみせたため、最近の上昇分の一部を失った。