[ワシントン 17日 ロイター] - 訪米中のアイルランドのマーティン首相が16日夜、新型コロナウイルス検査で陽性が判明した。短時間接触したバイデン米大統領への感染に懸念も出たが、アイルランドの祝日に当たる17日の「聖パトリック・デー」にホワイトハウスは祝祭ムードを演出し、両首脳の会談もオンラインに切り替えて行われた。
バイデン氏はアイルランドを象徴する緑色のネクタイやシャムロックの花を身につけ、自身がアイルランド系移民の子孫であることに何度も触れた。
マーティン首相とのオンライン会談では、北アイルランド紛争を終結させたベルファスト合意(聖金曜日合意)への米国の支持を改めて表明。ロシアが侵攻したウクライナを支援する必要性についても話し合われた。
この日は米議会議事堂で聖パトリック・デーを祝う恒例の昼食会が開かれ、バイデン氏は民主党員と共和党員が「本当はお互いを好きだと思い出す」のに良い日だと述べ、出席者の笑いを誘った。
マーティン首相は16日夜にワシントンで開催されていたアイルランド関連のイベント出席中に陽性が判明。バイデン大統領もこのイベントに参加していたが、ホワイトハウスによると、マーティン首相と濃厚接触はなかったという。