執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 月曜日の株式市場は、午後になってハイテク株の上昇などを受けて、主要3指数はいずれも上昇となり、高値で取引を終えた。
株式市場は軟調な推移となり、原油価格が急落した午前の動きとは打って変わって、午後は上昇に転じた。ウクライナ戦争は続いているが、今週中にも停戦交渉が行われるとの報道もある。
テスラが、株主の承認が得られれば株式分割を行う計画を発表したことが反転のきっかけとなった。
今週は多くの経済指標の発表が予定されており、金曜日には注目の雇用統計が発表されるなど、住宅市場や雇用市場の状況について最新の情報が得られる。米連邦準備制度理事会(FRB)が5月の会合で、より積極的な金利引き上げに踏み切るかどうかを検討している中での各種経済指標の発表となる。
FRBの動きへの注目は金融機関の重荷となり、指標となる米国10年債利回りは2.5%を超える水準に上昇した。ロイター通信によると、米国債のイールド・カーブの指標の一つである5年債と30年債の利回り格差が2006年以来初めて反転し、これは経済成長に対する懸念が高まっていることを示唆する。
中国の上海でコロナウイルスの感染が発生し、当局がロックダウン(都市封鎖)をとったことから、原油価格は下落した。
火曜日の株式市場に影響を及ぼすと思われる3点を紹介する。
1. エネルギー関連株
中国の需要に対する新たな懸念から、エネルギー関連の株価が下落した。上海はコロナ感染のさらなる拡大を抑えるため、2段階のロックダウンを開始した。
第一段階は月曜日から5日間で、上海の浦東金融街とその周辺に限定して行われる。第2段階は金曜日から5日間で、上海の繁華街をターゲットにしたロックダウンである。
この動きは、Exxon Mobil Corp. (NYSE:XOM)、Occidental Petroleum (NYSE:OXY)、Chevron Corp. (NYSE:CVX)、BP PLC ADR (NYSE:BP)の石油会社にも影響するだろう。
2. テスラの株式分割
Tesla Inc (NASDAQ:TSLA)は、株式分割を可能にするための株式数を増やす計画を立てているため、今後注目されることになる。Alphabet (NASDAQ:GOOGL)やAmazon (NASDAQ:AMZN)など他の大企業と同様に株式分割を実施することになる。
3. 旅行関連株
中国・上海がコロナ感染者の急増を受けて、この2年間で最も厳しい都市封鎖を開始し、パンデミックが再び注目される中、Carnival (NYSE:CCL)とNorwegian cruiseの株価は大幅に上昇した。アナリストは、春の到来を待ち受けている旅行業界株に注目している。