[ロサンゼルス 5日 ロイター] - 米大リーグ(MLB)エンゼルスの大谷翔平選手は7日、メジャーではキャリア初の開幕投手としてアストロズ戦のマウンドに立つ。
大谷は昨年、投打の二刀流としてセンセーショナルな活躍を見せ、同じく二刀流の伝説的選手であるベーブ・ルース氏とたびたび比較されるなど米国内外で多くの注目を集めた。そして満場一致でア・リーグMVPに選出され、ビデオゲームの顔になるなど大きなインパクトを残した。
その唯一とも言える才能は昨年、MLBの歴史を塗り替えたが、今年はルールブックにも足跡を残した。今季から投打同時出場した先発投手が降板後も指名打者(DH)として継続出場できる規則(通称「大谷ルール」)が導入されることが決まった。その恩恵を受けるのは現時点では大谷だけで、その存在感の強さを示す形となった。
先月31日には開幕戦に向けたオープン戦最終登板に臨み、3回1/3を投げて4三振をマークし、カットボールの球速は99マイル(約159キロ)を記録。試合後には通訳を通じ、準備が順調に進んでいる手応えを口にした。
また、打者としては3日の試合でオープン戦3号を放っており、昨季46本塁打を記録した長打力を示した。
エンゼルスは2014年以降、プレーオフ出場を逃しているが、昨季はオールスター9回選出で現役屈指の強打者マイク・トラウト外野手がけがで長期離脱した影響もあった。トラウトは負傷から復帰しており、ジョー・マドン監督は「1番・大谷」、「2番・トラウト」の打順を組むことを示唆している。
相手投手にとっては脅威のワンツーパンチとなるが、大谷は出塁することが重要と考えており、四球であっても後続のトラウト、アンソニー・レンドン内野手、ジャレド・ウォルシュ内野手につなぐことを意識していると話した。