[ロサンゼルス 5日 ロイター] - 米大リーグ(MLB)は5日、サイン盗み防止などのため、投手と捕手間のサイン伝達のためにウエアラブル機器使用を今季から許可すると発表した。
捕手が手首に「PitchCom」と呼ばれる送信機を装着し、球種やコースを伝達するボタンを押すと、その情報が投手の帽子につけられた受信機に送られ、音声で投手に伝えられるという。
MLB担当者は春季キャンプでこの新技術を多くの球団が導入していたと説明し、「投手が投げる準備に入る前にサインを受け取れるので、プレーのテンポもよくなっていると感じている」とし、プレー時間の短縮にもつながっていると話した。
この担当者は、機器使用は義務ではないとし、全チームが使用するとは考えていないと語る一方、「ランナーが出た時にサインが盗まれる心配をする必要がないという点で大きなプラスがある」とメリットを訴え、レギュラーシーズンでもポストシーズンでも使用できると述べた。
MLBでは、2017年にワールドシリーズを制したアストロズがサイン盗みを行っていたことが発覚し、大きな問題になった。