[ブダペスト/ロンドン 6日 ロイター] - ハンガリー政府は6日、ロシア産ガスの代金をロシアの要求通りルーブル建てで払う用意があると表明した。要求に応じないよう加盟国に求めている欧州連合(EU)とたもとを分かった格好だ。
ハンガリーのオルバン首相は6日の記者会見で、ロシアが求めるならば代金をルーブルで払うと語った。
また、ハンガリーのシーヤールトー外相は、ロシアからのガス供給は両国の事業者間の契約に基づくもので、EUは関係ないとの考えを示した。
欧州委員会の報道官は、欧州委は各国政府の発表にコメントしないと述べた。
ハンガリーは、ロシアのウクライナ侵攻を受けた対ロシア・エネルギー制裁に反対する数少ないEU加盟国の1つ。
ロシアのプーチン大統領は先に、ウクライナ侵攻に伴う西側諸国の対ロシア制裁への報復として、ロシア産ガスの代金をルーブルで支払わなければガス供給を停止すると警告。
これに対し、欧州委はロシア産ガスの供給を受ける欧州の企業に対し、契約でユーロまたはドルでの支払いが規定されている場合は、ロシアが要求するルーブル建て払いに応じるべきでないとの見解を示していた。
プーチン大統領と経済面で親密な関係を続けてきたオルバン首相は、3日の議会選で自身が率いる右派与党が勝利し、4選を確実にした。選挙では、ガス供給の確保も公約に掲げていた。