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アクシージア Research Memo(1):2022年7月期第2四半期累計業績は2ケタ増収増益、主力の中国市場が好調

発行済 2022-04-07 15:01
更新済 2022-04-07 15:15
© Reuters.
■要約

アクシージア (T:4936)は、Made In Japanの高・中価格帯の化粧品・サプリメントの企画・製造を行い、主に中国市場でのEコマース(以下、EC)で販売する成長性の高い化粧品会社である。
社名のAXXZIA(アクシージア)とは、『女性の染色体「XX」』を美の象徴とし、『アジア(ASIA⇒AZIA)の美』を日本から世界へ発信するとの想いを社名に込めている。
主力ブランドは「AXXZIA(アクシージア)」と「AGtheory(エイジーセオリー)」であり、それぞれ目元ケア製品「エッセンスシート」と美容サプリメント「AGドリンク」のヒーロープロダクツ(ヒット商品)化に成功している。
2020年には、中国最大のECプラットフォーム「天猫(Tmall)」(アリババグループ。
以下、Tmall)で「2020年度新鋭企業賞」を受賞、創業10年目にあたる2021年2月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズ市場に上場した。


1. 2022年7月期第2四半期累計業績の概要
2022年7月期第2四半期累計の売上高は3,934百万円(前年同期比49.7%増)、営業利益813百万円(同26.9%増)と好調に推移したほか、計画比でも売上高で15.6%、営業利益で31.4%上振れて着地した。
売上高について、地域別では主力の中国市場が同55.1%増の3,638百万円と好調に推移し、このうち、既存のECプラットフォームである「淘宝網(Taobao)」(アリババグループ)他、「Tmall Global」及び口コミサイト「小紅書(RED)」(以下、RED)がいずれも高成長を維持した。
これに加え、動画プラットフォーム「TikTok」の中国本土版「抖音(Douyin)」(以下、TikTok)及びECプラットフォーム「京東(JD.com)」(以下、JD.com)に旗艦店を出店したことも購入者の拡大に寄与しており、積極的な広告宣伝投資により成長を目指す戦略が奏功している。
このほか、中国最大のECイベント「W11」※開催期間中における同社の売上高は前年比57%増と大きな成果を上げた。
製品別では、「W11」の好調や「TikTok」旗艦店の好調な立ち上がりが起因し、主力の「エッセンスシート」及び「AGドリンク」が第2四半期累計で過去最高を記録した。
利益面では、広告宣伝費や支払手数料の増加により販管費が同78.4%増加したものの、増収による売上総利益の増加が上回り、各利益は増加基調である。


※毎年11月11日に中国で行われる独身の日(シングルデー)を祝うイベントで中国最大のECセール。



2. 2022年7月期業績の見通し
2022年7月期の売上高は7,117百万円(前期比23.0%増)、営業利益1,466百万円(同6.1%増)と期初計画を据え置いた。
売上高については、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響から早期に脱却した中国市場を中心に成長を図るほか、既存のECプラットフォームの深耕に加え、「TikTok」や「JD.com」への横展開により売上高の上積みを狙う。
営業利益については、中国及び日本市場でのブランド知名度向上・販売基盤拡大のため、引き続き広告宣伝活動に先行投資する方針のため販管費は増えるものの、増収効果により増益を目指す。


通期予想に対する進捗率については、売上高で55.3%(前年同期は45.4%)、営業利益で55.5%(同46.4%)と前年同期と比較しても好調に推移しているものの、オミクロン株流行により中国ではゼロコロナ政策をとっていることもあり、コロナ禍の物流及び化粧品消費への影響等を慎重に見定めるために期初予想を据え置いた。
弊社では、中国経済及び物流の部分的な混乱や中国ECプラットフォームの勢力地図の変化などが発生しているものの、これらは同社が対象とする化粧品EC市場の成長を脅かすものではなく、マルチプラットフォームに展開している同社にとってリスクは低いと考えている。
一方で、2022年4月に子会社化した(株)ユイット・ラボラトリーズの業績寄与は、売上高で150百万円程度、営業利益で3百万円程度を見込んでいる。
2022年7月期第2四半期累計業績や足元の堅調な状況、M&Aの寄与等を考慮すれば、通期業績は上振れて着地する公算が高いと言えよう。


3. トピック
同社は2022年3月4日、同年4月1日付で千趣会 (T:8165)からユイット・ラボラトリーズの全株式を取得し、子会社化することを発表した。
これにより、(1) 資金の節約・稼働や人材確保等のリスクの縮減・稼働までの期間短縮、(2) 価格帯の異なる化粧品ブランド、(3) 外注費の削減、(4) スピード感のある製品開発などのシナジーが得られるとしている。
なお、2023年7月期以降の業績寄与については、同社の一部製品を委託製造し工場の稼働率向上を図ることで、売上高を800百万円前後に引き上げるとともに、営業利益率の改善を目指している。


■Key Points
・高・中価格帯の化粧品・サプリメントの製品開発・製造及び中国ECでの販売を手掛ける成長企業
・2022年7月期第2四半期累計業績は、主力の中国市場が好調に推移し2ケタ増収増益。
計画比でも上振れて着地
・2022年7月期業績は期初予想を据え置くも、進捗が好調であることから上方修正の可能性も
・販路・客層の拡大及び製品開発のスピードアップを目的として、ユイット・ラボラトリーズを子会社化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)


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