(内容を追加しました) [ニューヨーク 16日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16117.24(‐24.50) 前営業日終値 16141.74(‐173.45)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4217.39(+2.07) 前営業日終値 4215.32(‐11.85)
S&P総合500種 .SPX 終値 1862.76(+0.27) 前営業日終値 1862.49(‐15.21)
16日の米国株式市場は、終日振れの激しい展開となった後、ほぼ変わらずで終了し た。同日発表された一連の経済指標が底堅い内容となったことで、世界の景気減速が米経 済に及ぼす影響をめぐる懸念が和らいだ。 ダウ工業株30種は6営業日続落したものの、この日の安値からは戻して引けた。S &P総合500種も一時1.5%下落していたが、切り返した。 ダウ工業株30種 .DJI は24.50ドル(0.15%)安の1万6117.24ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は2.07ポイント(0.05%)高の4217.39 。 S&P総合500種 .SPX は0.27ポイント(0.01%)高の1862.76。
この日発表された経済指標は、米経済情勢について一段と楽観的な見方を強める内容 だった。新規失業保険申請件数は14年ぶりの低水準を記録。9月の鉱工業生産は大きく 上昇した。 またセントルイス地区連銀のブラード総裁は、インフレ期待の低下を踏まえると、連 邦準備理事会(FRB)が量的緩和(QE)の縮小を停止する可能性もあるとの認識を示 し、相場を支援する材料が加わった。
ただ市場では(1)エボラ出血熱の感染拡大(2)低調な世界の需要が米企業決算に 及ぼす影響(3)石油価格の下落──により不安定となっている最近の相場動向を踏まえ 、一段安となる展開が依然として懸念されている。 BB&Tウェルス・マネジメント(アラバマ州バーミンガム)のシニア・バイス・プ レジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は、この日の相場について「短期的な反発のように 見受けられる」と指摘。「上昇基調が回復したと断言するには、S&Pが200日移動平 均まで持ち直すのを見届ける必要がある」と述べた。
セクター別では、エネルギー株がS&P総合500種を最も押し上げ、S&P総合5 00種エネルギー株指数 .SPNY は1.7%上昇した。小型株も今週に入っての回復基調 が続き、ラッセル2000指数 .TOY は1.3%上がった。
個別銘柄では、動画配信サービスのネットフリックス NFLX.O が19.4%の急落。 第3・四半期のストリーミング動画サービスの契約者数が予想を下回ったことを嫌気した 。 天然ガスのチェサピーク・エナジー CHK.N は17.0%の大幅高。サウスウェスタ ン・エナジー SWN.N は、チェサピークがウェストバージニア州マーセラスとペンシルベ ニア州ユーティカに保有する石油・ガス資産の一部を取得する方針を明らかにした。