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日経平均は5日線と25日線および75日線水準でのこう着感の強い相場展開に

発行済 2022-04-18 08:29
更新済 2022-04-18 08:30
© Reuters.
 18日の日本株市場は、こう着の強い相場展開になりそうだ。
15日の米国市場はグッドフライデーの祝日で休場だった。
14日の米国市場ではゴールドマン・サックスやシティグループ、モルガン・スタンレーなどの決算が評価されNYダウは一時300ドルを超える上昇を見せたものの、その後は改めて金利の先高観が警戒され下落に転じた。
本格化する決算を前に方向感はつかみづらくなる一方で、金利に敏感に反応する需給状況である。
日本株においては決算について今週は発表する企業は少ないため、21日の日本電産 (TYO:6594)のほかは、市場の関心は集まることはなさそうであるが、業績修正の発表が増えやすい期間であることは注視しておきたい。


 また、欧州市場はイースターマンデーの祝日となることから、本日においても商いは膨らみづらいだろう。
中国の1-3月GDPや小売売上高の発表が予定されているため、短期的な売り仕掛け的な動きは入りそうだが、参加者が限られるなかではその後のカバーも速いと考えられる。
そのため、日経平均は5日線と25日線および75日線水準でのこう着感の強い相場展開になりそうだ。
なお、25日線は緩やかながら上向きで推移しているため75日線とのカイ離は縮小してきていることから、ゴールデンクロス示現が近づいている。
こう着ながらも方向性としてはやや上向きを想定しておきたいところである。


 日中は中国市場の動向のほか、グローベックスの米株先物の動き、さらに為替の動きを睨みながらの展開になりそうだが、また、米国では15日に発表した3月の鉱工業生産、4月のニューヨーク連銀製造業景況指数はいずれも予想を上回ったことから、金利の動向には敏感に反応しやすいところである。
そのほか、先週末はファーストリテ (TYO:9983)が一時9%超急伸したことが相場を下支えする形となった。
1社で日経平均を約185円支えた格好だった。
このインパクトが剥がれる可能性もあるため、指数インパクトの大きい値がさ株の動向にも注意しておきたいところだ。


 物色としては、決算を手掛かりとした中小型株などには短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
先週末の引け後に発表されたところでは、マルマエ (TYO:6264)、ハウスローゼ (TYO:7506)、ゲンダイAG (TYO:2411)、神戸天然物化学 (TYO:6568)、住石HD (TYO:1514)、グリムス (TYO:3150)などが注目されそうだ。
また、先週末のマザーズ指数は2%超の下落となったが、25日線を支持線として機能させていた。
日経平均同様、25日線は緩やかながら上向きで推移しており、75日線とのゴールデンクロス示現が近づいている。
25日線がサポートとして機能するようであれば、リバウンド狙いの動きが期待されそうだ。

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