執筆:Sam Boughedda
Investing.com – Microsoft Corporation (NASDAQ:MSFT)とAlphabet (NASDAQ:GOOGL)、(NASDAQ:GOOG)が市場取引終了後の決算発表に先立って、火曜日の米国株式市場ではハイテク株が壊滅状態の様相となった。
特にハイテク株比率の高いNASDAQ Compositeは、終値で4%近くの下落となった。
世界的な成長への不安が現実的な話となってきている。 中国でコロナ禍が続き、北京でのロックダウンが同国の成長をさらに阻害するのではないかという新たな懸念が広がっている。すでに上海などでのロックダウンにより製造業などに支障が出ており、現地生産に依存している米国企業にも悪影響が波及している。
来週、米連邦準備制度理事会(FRB)は、予想以上に長期的に渡って過熱しているインフレに対応するため、金利を0.5%引き上げると予想されている。また、今後数ヶ月の間にFRBの動きが非常に積極的になると思われ、米国経済が後退に転じるのではないかという新たな懸念も出ている。
インフレ圧力はすでに個人消費に脅威を与えているが、4月の消費者信頼感指数は3月の水準とほぼ同程度であったが、予想をやや下回る結果だった。
今週は外食産業の決算発表も行われるため、米国で多発しているコロナ感染が沈静化し、営業再開する店が増え、消費者の外食に対する需要が確認されれば、投資資金が集まるかもしれない。
水曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. Metaの決算発表
水曜日には、Meta Platforms Inc (NASDAQ:FB)、T-Mobile、Boeingといった企業から注目すべき決算発表がある。
Investing.comが集計したアナリスト予想では、Facebookの親会社であるMetaは、売上高283億2000万ドル、1株当たり利益2.56ドルを報告するとみている。これは同社の前回の決算内容での一株当たり利益の予想を下回っている。尚、発表は水曜日の市場取引終了後に予定されている。
2. T-Mobileの決算発表
T-Mobile US Inc(NASDAQ:TMUS)は、市場取引開始前に決算発表する。売上高201億9000万ドル、1株当たり利益は44セントと予想されている。
3. Boeingの決算発表
最後に、Boeing(NYSE:BA)も市場取引開始前に決算発表を行う。売上高161億3000万ドル、1株当たり19セントの損失になると予想されている。尚、週末には、777型機の発売が2024年末に延期されるとの報道がなされた。