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JFEシステムズは23年3月期小幅増益・連続増配予想

発行済 2022-04-27 08:49
更新済 2022-04-27 09:05
© Reuters.  JFEシステムズは23年3月期小幅増益・連続増配予想

(決算速報)

 JFEシステムズ<4832>(東証スタンダード)は4月26日の取引時間終了後に22年3月期連結業績を発表した。鉄鋼向けやソリューションの拡大、生産性向上などで大幅増益だった。23年3月期は小幅増益にとどまる予想だが上振れの可能性がありそうだ。配当は連続増配予想としている。なお新中期経営計画も発表した。強みとする商品力・技術力・人材力、およびDX事業の更なる強化に向けて積極投資を実行する方針だ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は3月の上場来高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期大幅増益・増配、23年3月期小幅増益・連続増配予想

 22年3月期連結業績は、売上高が21年3月期比8.5%増の503億95百万円、営業利益が20.2%増の56億09百万円、経常利益が20.1%増の56億44百万円、親会社株主帰属当期純利益が20.7%増の37億24百万円だった。配当は21年4月1日付株式2分割遡及換算後で21年3月期比15円増配の75円(期末一括)とした。

 JFEスチール向け製鉄所システムリフレッシュプロジェクトの進展、ソリューション事業の拡大などで増収となり、売上増に伴う開発生産性向上なども寄与して大幅増益だった。2期ぶりに過去最高の売上高・利益を達成した。なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が14億09百万円減少、売上原価が14億43百万円減少、営業利益、経常利益および税金等調整前当期純利益がそれぞれ34百万円増加、親会社株主帰属当期純利益が23百万円増加している。

 事業別売上高は鉄鋼が製鉄所システムリフレッシュの本格化で36億円増の230億円、一般顧客がソリューションを中心に伸長して13億円増加の164億円、基盤が一般顧客向け構築案件の増加で4億円増加の69億円、子会社が会計基準変更の影響で14億円減少の41億円だった。経常利益の増減分析は、増益要因が売上増加で8.7億円、利益率向上で2.8億円、減益要因が販管費等増加で2.1億円としている。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が119億15百万円で営業利益が10億42百万円、第2四半期は売上高が122億83百万円で営業利益が14億15百万円、第3四半期は売上高が129億61百万円で営業利益が17億07百万円、第4四半期は売上高が132億36百万円で営業利益が14億45百万円だった。

 23年3月期連結業績予想は、売上高が22年3月期比7.2%増の540億円、営業利益が1.1%増の56億70百万円、経常利益が1.0%増の57億円、親会社株主帰属当期純利益が0.4%増の37億40百万円としている。配当予想は10円増配の85円(第2四半期末40円、期末45円)としている。連続増配となる。なお中間配当を実施する。

 部門別売上高の計画は、鉄鋼が製鉄所システムリフレッシュの更なる進展で31億円増加の261億円、一般顧客が大型案件の減少で4億円減少の160億円、基盤がJFEスチール向けの増加で3億円増加の72億円、子会社がITインフラの増加で6億円増加の47億円としている。

 売上面ではJFEスチール向け製鉄所システムリフレッシュプロジェクトが順調に進展するが、利益面はIT人材確保に向けた処遇改善費用や研究開発費用の増加で小幅増益にとどまる見込みとしている。経常利益の増減分析は、増益要因が売上増加で8.2億円、減益要因が利益率低下・販管費等増加で7.6億円としている。ただし保守的だろう。上振れの可能性がありそうだ。

 なお新中期経営計画を発表し、目標数値には最終年度25年3月期売上高570億円、経常利益66億円、親会社株主帰属当期純利益43.7億円、配当性向35%程度などを掲げた。強みとする商品力・技術力・人材力、およびDX事業の更なる強化に向けて積極投資(商品開発投資に3年で20億円、サービス提供型ビジネス向け投資に3年で50億円、人材投資に20億円)を実行しながら、並行して増収増益を目指すとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は3月の上場来高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。4月26日の終値は2489円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS238円14銭で算出)は約10倍、そして時価総額は約391億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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