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12日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識される展開が期待されそうだ。
11日の米国市場はNYダウが326ドル安だった。
中国のコロナ流行状況が改善したとの報道で世界経済成長の減速懸念が後退し買い先行で始まった。
ただし、4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めにもかかわらず高インフレが定着すると同時に、成長減速にもつながるとの懸念も広がり下落に転じた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円安の25835円。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、26000円を割り込んでくることになりそうだ。
ただし、日経225先物はナイトセッションで直近安値を割り込んでおらず、日経平均においても10日安値25773.83円をキープできれば、次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。
まずは売り一巡後の動向を見極めたいところであろう。
ただし、この水準を下回ってくるようだと、ヘッジ対応の動きが強まる可能性があるため、先物市場での売り仕掛け的な動きには注意しておきたいところであり、日中はグローベックスの米株先物の動きを睨みながらの展開。
また、中国のコロナ流行状況が改善したとの報道により、上海市場の動向も注目される。
強い上昇を見せてくるようだと、押し目買い意欲にも繋がることになりそうだ。
もっとも、決算発表がピークを迎えているなか、昨日はトヨタ (TYO:)の決算内容を嫌気した動きによりTOPIX売り・日経平均買いといったNTショートの巻き戻しの動きが見られていた。
本日は米ハイテク株の下落影響からNT倍率は低下することになりそうだが、主力企業の決算の影響が全体にも波及する状況である。
物色は引き続き決算を手掛かりとした日替わり的な売買となろうが、昨日の取引終了後に決算を発表したところでは、INPEX (TYO:)、オリンパス (TYO:)、味の素 (TYO:)、凸版印 (TYO:)、Jパワー (TYO:)、マツダ (TYO:)、京急 (TYO:)、スクリーンHD (TYO:)、東芝テック (TYO:)、セ硝子 (TYO:)、椿本チエイン (TYO:)、ウシオ電 (TYO:)辺りの動向が注目されそうだ。
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