[ニューヨーク 21日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17810.06(+91.06) 前営業日終値 17719.00(+33.27)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4712.97(+11.10) 前営業日終値 4701.87(+26.16)
S&P総合500種 .SPX 終値 2063.50(+10.75) 前営業日終値 2052.75(+4.03)
21日の米国株式市場は上昇し、ダウとS&Pが終値で再び最高値を更新した。中国 人民銀行(中央銀行)による2年ぶりの利下げを好感したほか、ドラギ欧州中央銀行(E CB)総裁が追加緩和期待を高める発言を行ったことが追い風となった。 ドラギ総裁は必要なあらゆる手段を使って「過度に低い」インフレを早急に押し上げ なければならないと発言。ECBは同日、カバードボンドに続き、資産担保証券(ABS )の買い入れに着手したと明らかにした。
相場はこれを受けてほぼ全面高の展開となり、S&Pの主要10業種すべてがプラス 圏で取引を終えた。
ダウ工業株30種 .DJI は91.06ドル(0.51%)高の1万7810.06ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は11.10ポイント(0.24%)高の4712.9 7。 S&P総合500種 .SPX は10.75ポイント(0.52%)高の2063.50 。 週間では、ダウが1%、S&Pが1.2%、ナスダックが0.5%いずれも上昇。3 指数そろって5週連続の値上がりとなった。
一方、大型のテクノロジー株はさえず、ナスダックの上値を抑えた。マイクロソフト MSFT.O は1.5%、動画配信サービス大手ネットフリックス NFLX.O は2.1%それぞ れ下落した。 ゲーム小売りチェーン大手のゲームストップ GME.N は13%急落。前日発表した第 3・四半期(8─10月)決算で、売上高と利益がいずれもアナリスト予想を大幅に下回 ったことが嫌気された。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約65 億株で、月初来平均の63億5000万株を上回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2029で下げ1039(比率は1.9 5対1)、ナスダックは上げ1461で下げ1286(1.14対1)だった。