[マナマ 16日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は16日、2026年末または27年初頭までに石油生産能力を日量100万バレル以上引き上げ、日量1300万バレル強にする予定だとした上で、市場の需要が必要とするなら、その水準で維持する可能性があると述べた。バーレーンで開催されたエネルギー関連会合で述べた。
アブドルアジズ氏はこの目標の達成に向け、上流部門への投資は全て国内に集中させるとも述べ、生産量は日量1320万─1340万バレルに達する可能性があるとした。
クウェートと共同保有するドーラ天然ガス田については、両国で開発を進めていると説明した。ドーラガス田を巡っては、イランが権益を保有すると主張し、サウジとクウェートが今年締結した開発合意は「違法」だと指摘している。
米議会に提出された、石油輸出国機構(OPEC)やパートナー国を反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴できるようにする「石油生産輸出カルテル禁止(NOPEC)法案」については、石油市場安定化のためとして戦略原油備蓄を放出した消費国にも適用されるのかと問いかけ「市場を管理しようとしているのはOPECだけでなく消費国もだ」と述べた。