Investing.com -- 水曜日の株式市場は小売業のTargetの低調な決算発表をきっかけとなり、各セクターで幅広く売り込まれ急落した。
投資家は米国の消費者がインフレに直面し、支出を抑制することで景気後退に拍車がかかることを懸念している。
木曜日はKohl'sとBJ's Wholesaleを皮切りとして、今後数日間でさらに多くの小売企業の決算発表がある。水曜日はTarget Corporation (NYSE:TGT) がコスト上昇によって予想以上に利益が圧迫されたと決算発表した後、ほとんどの小売銘柄が大きく売られた。
足元ではCampbell Soup Company (NYSE:CPB) や Procter & Gamble Company (NYSE:PG) などの一般消費財株でさえ市場全体の低迷で下落しており、市場が落ち着いた時に投資家がこれらの銘柄を押し目買いするかどうかは分からない。
衣料品やテレビなどの家庭用品を購入するために用意したお金が、食費や燃料費の高騰分に充てられたり、また人々は2年間のパンデミックの不自由さから屋外での活動などに支出を振り向けている。
家計を直撃してインフレの一因となっている原油価格も気になるところである。原油WTI先物は1バレル109ドル前後で落ち着いているが、ガソリン価格は現在、米国の全州で1ガロン4ドルを超えており、夏の旅行シーズンに向けて1ガロン6ドルになろうとしている。
木曜日の取引に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. Applied Materialsの決算発表
Investing.comが調査しているアナリストは半導体製造装置メーカーのApplied Materials Inc (NASDAQ:AMAT)は、売上高63億5000万ドルの売上、1株当たり利益1.90ドルを発表すると予想している。
2. Kohl’sの決算発表
百貨店を運営するKohl's Corp (NYSE:KSS)は、売上高37億ドル、1株当たり利益67セントを発表すると予想されているが、アナリストはTarget やWalmart (NYSE:WMTと比較し、コストやサプライチェーンに関する見通しに注目している。
3. Warehouseの決算発表
BJs Wholesale Club Holdings Inc (NYSE:BJ)の倉庫型小売クラブは、売上高42億ドルで1株当たり利益70セントを発表すると予想され、アナリストは消費者の支出動向について、同社幹部の発言に注目している。