執筆:Liz Moyer
Investing.com -- 先週の下落を底値と考える投資家により、月曜日の株価市場は上昇した。
JPMorgan Chase & Co(NYSE:JPM)の幹部が前向きな発言をしたことで、金融株や市場全体を押し上げた。しかし、今週は小売企業の決算発表も控えており、株式市場が再び下落する可能性もある。
小売業は物流コストの上昇や利幅の縮小に加え、食料品や燃料など生活必需品の価格上昇に直面し、消費者の旺盛な購買意欲が減退していると考えている。
今週も特にディスカウントストアや百貨店からの決算発表が相次ぐ予定である。投資家は、今後の小売企業の動向とコロナが緩和されて以来、旅行や娯楽への支出を優先して家庭用品の購入を控えている米国の家庭の消費動向の変化について、 これらの企業がどう説明するかに注目することになる。
今週末には政府から個人支出と同じく個人所得のデータ、そしてFRBがインフレの指標として注視している個人消費支出指数が発表される予定である。
この指標は月曜日の時点でガソリン価格が全米平均1ガロン4.59ドルに直面しながらも、週末の休暇に街を離れることの多い投資家が注目している。
火曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. Best Buyの決算発表
Best Buy Co Inc (NYSE:BBY)は、今週決算発表を予定している小売業者の1つである。同社は、105億ドルの売上高、1株当たり利益1.60ドルを発表すると予想されている。
2. Nordstromの見通し
百貨店チェーンのNordstrom Inc(NYSE:JWN)は、33億ドルの売上高、1株当たり5セントの損失を計上すると予想されている。
3. Toll Brothersの決算発表
Toll Brothers Inc (NYSE:TOL)は、20億ドルの売上高、1株当たり1.50ドルの利益を発表すると予想されている。アナリストは、住宅価格が記録的な高値の中で、住宅建設業者の見通しに注目している。