[26日 ロイター] - 中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)が26日発表した第1・四半期決算は、売上高が予想を上回った。
中国国内で新型コロナウイルスが再流行し、それに伴い制限措置が導入されたことで、クラウドや人口知能(AI)商品の需要が拡大した。
第1・四半期の売上高は1%増の284億1000万元(42億2000万ドル)。伸び率は6四半期ぶりの低水準。ただ、リフィニティブIBESのデータによる市場予想平均の278億2000万元を上回った。
純損益は8億8500万元の赤字、1米国預託証券(ADS)当たりでは2.87元の赤字。前年同期は256億5000万元の黒字、1ADS当たり73.76元の黒字だった。
百度は「3月中旬以降、当社の事業は最近の中国での新型コロナウイルス再流行によって悪影響を受けている」と指摘。この問題が短期的に引き続き事業を圧迫するとの見方を示した。
主にオンラインマーケティングサービスやAI構想の製品を提供する「百度核心(コア)」の売上高は4%増だった。
パブリッククラウドサービスを手掛け、最も急成長している部門の一つ「百度AIクラウド」の売上高は45%急増した。
同社は近年、主力の検索プラットフォームや広告事業の競争が激化していることを受けて、クラウドサービス、ロボタクシー、自動運転分野で積極的に事業を拡大しており、先月には中国の公道上で初めて、運転席に人を乗せないロボタクシーを運行する許可を取得した。
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