[26日 ロイター] - 中国電子商取引大手アリババが26日発表した2022年1─3月期決算(第4・四半期、3月31日まで)は、売上高が前年同期比9%増の2040億5000万元(303億5000万ドル)だった。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均1992億5000万元を上回った。
一部のニッチなオンライン販売の需要が高まり、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を受けた主力事業の不振を相殺した。
売上高の伸びは14年の上場以来最低となったが、売上高と利益が予想を上回ったことを受けてアリババ株は15%急伸した。
クラウドコンピューティング部門の売上高は12%増の189億7000万元。主力のコアコマース部門の売上高は8%増の1403億3000万元だった。
同社は、パンデミック(世界的な大流行)に起因するリスクと不確実性を理由に、新年度の通期見通しを発表しないとした。
同年度の年間アクティブ・コンシューマー数(AAC)は約13億1000万人に達した。うち中国の消費者が初めて10億人を突破した。
株主帰属純利益は59%減の619億6000万元。上場企業への株式投資に伴う損失が主因だった。
傘下の金融会社アント・グループの10─12月期の利益は約220億元。前年同期は217億6000万元だった。